アメリカの住宅を見ていると、非常に豊かな暮らしをしており、そして豊かな自然があると感じます。

日本も良い自然があって、水は100%受給できて、山には木があふれていて、国土の60%ぐらいは森に囲まれている…。植林した結果、日本には非常に緑が多いんです。

では、子供はどういうところで育てたら良いのでしょうか。

自然の時間軸は長い

子供が自然から離れていくことによっていろんな問題が起きています。人間は、自然から離れていくことによってどんどん病気になっています。

自然を満喫できるものは何かないか、ということで、公園に行く、川に行く、海に行く、山に行く…。

そうして自然を感じたら、何が起きるのでしょうか?

自然というのはものすごく長い年月を生きていて、私も家づくりの中で樹齢100年を超える木を切ったりしています。100年経ったものを見て、100年経った木を切って、家を建てるとか。

自然の単位というのは非常に長いスパンのものがあります。一朝一夕にはできない。

短絡的に考えるとか、合理的であるとか、効率的であるとか、そういうものに私たちの生活は縛られていて、「時は金なり」と言われ、時間に制約を受けています。

自然というのはその時間軸をとても長くしたものです。人間の歴史そのものよりももっともっと長い。

そのことを感じると、いろんな面で「人間らしく生きよう」と感じたりします。子供はこうした面で感性が豊富です。

自然の中での子供の反応

子供は白紙の状態、真っ白な純白の状態で生まれてくるものだと思うので、子供に「本当に美しいもの」「キレイなもの」「清純なもの」など、いろんなものを見させて、それによって美しくないものが判り、悪いものが判るようになります。

自然というものに触れることによって、人間らしく生きていくということの感情や感覚が磨かれるのではないか、と。

アメリカには大自然があって、圧倒的な大自然を見て、そうした自然教育をするところもあります。

日本には「大自然」というものはないかもしれませんが、身近な自然が沢山あります。そうしたところに子供さんを連れて行って、親も一緒に自然を感じる…。すると、子供がとても「はしゃぐ」ということが生じます。

非常に気持ちがいいということを感じるみたいですね。

そういう空間に居られると親もリフレッシュできます。

カナダのバンクーバーで、川に紅鮭が上がっていくというところがありました。

「すごいなぁ」と思っていたのですが、地元のテレビでは「川が汚染されている」ということでとても問題視していました。

日本ではありえない光景です。街中の川に鮭が遡上しているという…。私たち日本人にとっては非常にキレイな川だったのですが、「汚染されている」と言うのです。

川の一部を掘り下げて強化プラスチックで川の流れ(断面)を見られるようになっていたのですが、川の表面(上)から見たら鮭が遡上している様子がわかるのですが、それが昔は2段だった、と。上下2段。

今は1段しか鮭が上っていないということで、遡上する魚が減っているのだそうです。川が汚れているから…。

本当の「キレイ」を見抜けるようになるには

つまり、非常に良い環境に居た人たちだから、悪い環境になったということが判るんです。

悪い環境に長くいると、良い環境を忘れるんです。

良い環境を忘れさせないためにも、子供たちに良いもの、良い環境を見せて、教えていくというのも親の務めの一つではないでしょうか。

日本にはいろいろと良い場所があります。自然に恵まれた国です。自然に触れることによって子供が子供らしくあり、子供の笑顔やはしゃいでいる姿を見て親も精神が浄化されます。いろんなところに行ってそういう感覚を経験させてあげることが大切です。

海側に住んでいる人は、子供を山に連れて行ったり、川に連れて行ったりするのはいかがでしょうか。川の上流とか。

山に住んでいる人は子供を海にに連れてたらいかがでしょうか。

子供に自然の豊かさを教えていくのです。

そうすることで、家族というものの考え方、子供に対する愛情などが発揮できるのではないかと。

子供を大好きだということを親が示してあげることは大切です。わかっていて当たり前と考えがちですが、そうではありません。愛情表現として伝えていく必要があります。

自然の中にいると、それをもっと素直に発揮できるのではないでしょうか。

そうしたことを親として努力していかなければならないのだと思います。