間取り満足度11.2%

バッシングを受けてしまう覚悟で述べるのですが、「一体どうしたらこんな最悪な間取りに行き着くんだ」とがっかりしてしまう家の例です。おそらく南東側に道路が走り、近隣住宅も密集しているところにある狭小地。

この家は誰が主役なのかもわかるようでわからない、正直言って、工夫しようと思って一回りして失敗してしまった例でしょう。住んでいる方は、完全に損な暮らしをしていると思います。

 

少しでも明るさを求めた結果のリビング?

2階にリビングを作り、隣接してベッドルームが。おそらくここが夫婦室でしょう。奥様がリビングダイニングと自室を行き来しやすいようにと、考え抜いたのだと思います。

しかし、明るさを求めた割には窓が小さい。近隣との距離とかもあるのかもしれませんが、つまり、結果的にそれほど開放的で明るいリビングは作れなかったということ(トップライトはあるかもしれませんが)。しかも13.03帖。これは、1階の2部屋の合計(12帖)と大差なく、しかも収納スペースを調整すればほぼ同等になったはず。

初めから1階にリビングを作り、他のプライベート空間を全て2階に集中させた方が使いやすかったはずです。狭い家で、重い食材をを持って2階の台所まで行かなければならないというのは、主婦を苦しめます。

 

暗い個室を1階に配置

ベッドルームと多目的室(Service Room)が1階に。もし子供部屋なら、もちろん子供は玄関から直接自室に行けることになります。もしかしたら、この家族は2階のリビングに隣接している寝室を子供部屋にすると良いかもしれません。しかし、何かと夜に作業が続くリビングダイニングに子供部屋が隣接しているというのも不自然。

つまり、3LDKの3つの部屋の、どれをどのように使うと理想的なのかというコンセプトが、全く見えてこないんです。多目的室を書斎として使うのであれば、そちらの方こそ2階に配置した方が良さそうです。

 

トイレ、お風呂、洗面所。生活に不便!

2階リビングでゆっくり過ごしながら、トイレに行くのに1階に降りなくてはならない。
朝の洗面のために、1階寝室から2階に上がってリビングを通り抜けて洗面所に行かなくてはならない。
帰宅してすぐに手を洗えない。
水回りが2階に点在。なぜかお風呂が南側にあり、もちろん採光はほとんどない。

どこを見ても意味がわかりません。どうしてこんな間取りの家を作ってしまったのか……。

 

もしもプロの建築家がこの家をプロデュースしたのだとすれば、その方は「人間らしい暮らし」というのを全く理解していない、机上の空論と図面遊びで家を作ってしまうタイプでしょう。こういう方に相談してはいけません。

工夫して2階にLDKを配置したと考えているのかもしれませんが、これでは暮らしの不便さをすぐに実感したことでしょう。もしも世帯主が自分で考えて注文住宅として建てたのだとすれば、その前にもっとしっかり勉強すべきでした。

建売なら、最初から期待していませんからこれでも本人が良いと思えば良いのでしょう。

私なら絶対に買いませんけどね、この家は。