間取り満足度22.5%

2階にリビングなどのファミリースペースを設けるプランニングが流行った時期があると思いますが、今ではそれが良い間取りとも言えないことをユーザー側も理解するようになりました。

その理由となるポイントはいくつかありますが、今回の平面図の事例はまさにそれを露呈しています。満足度は22.5%と低く、決して中古住宅として購入することはお勧めしない物件です。

 

年老いてから2階に上がれるか

元気なあいだはいいんです。もし30代、40代で家を建てるのであれば、まだ将来に対する不安も少なく、親の介護という問題に直面していることも稀かもしれません。

だからこそ気付きにくいのです。いずれ2階に上がれなくなる日が来る、ということに。

2階にリビングがあり、2階にお風呂があり、日常の家族的な時間を2階で過ごそうとするならば、必ずどこかの時点で無理が生じます。

 

1階の廊下で身動きが取れない

玄関から2階に上がる階段までの廊下は必要でしょうか? 1階に個室を多く設けることによって、こうした無駄な廊下が必要となってしまいます。

しかも、クランクしています。これでは当然、車椅子では生活できません。介護や怪我に応じることができない、ということですね。

自室から玄関まで、パブリックスペースを介さないわけですから、家族はどんどんバラバラになって行きます。この間取りは、家族の絆に貢献し辛いものと言わざるを得ません。

 

キッチン脇に収納?

ふと気が付くと、2階のキッチンの横に、備え付けの収納があります。一体なぜこの位置なのでしょうか?

食器をしまうためなのか、あるいは日用雑貨を保管する目的なのか。いずれにしても、カウンターキッチンにしてオープンなつくりに見えますが、この収納があるおかげで閉塞感が生まれてしまいました。

 

総評

全体的に、無理矢理な感じが否めないプランニングです。改善するならば、まず、2階のLDKの形状を変えるところから考え直しましょう。

家の形から察するに、総2階の家ができると思われます。1階と2階を完全に入れ替え、2階に吹き抜けを設けて、もう少し家族的な空気が作れるような間取りにすることをお勧めします。