伝統的構法、ツーバイフォー工法、コンクリート住宅、レンガ住宅、ティンバーフレーム工法

そして日本の一般的な在来工法は、真壁工法・大壁工法で分かれますね。近年の様々なメーカーが開発している独特の工法もあります。

 

ではどの工法が「ベスト」と言えるのでしょうか?

 

それらすべてを試してみれば分かることです。同じ規模の建物を、それぞれの工法で「建て比べ」するわけですね。

でも、そんなことは不可能です。仮にどんなに資金があって何棟でも建てられるとしても、全く同じ条件の中で家づくりを実施することは不可能ですから。そもそも「土地」は共通ではありませんしね。

 

様々な工法を試してきた経験を持っているのは、住宅メーカーでもありませんし、工務店でもありません。ほとんどの企業は「自社の工法が一番おすすめ」というスタンスだから。

設計やデザインに携わったり、現場をよく理解して全体的なプロセスを見守ったり、ユーザーの声を直接聞いてそれを家づくりに反映させることが出来る立場にある人間こそ、公平な目で見ることができるもの。だからハウジング・ワールドでは「住宅プロデューサー」を招いた家づくりをお勧めしています。

 

では、あなたが「住宅プロデューサー」の目線で家づくりをするために必要な3つの視点をご紹介しましょう。

 

まずは「家の使い方」から

よく、クルマの購入に例えると分かりやすいと言われます。

どんな目的で、どんな使い方でクルマに乗るのか、と考えると、セダンがいいのか、コンパクトカーがいいのか、ワンボックスがいいのか、4WDがいいのか、など様々な仕様を選択する必要があることが分かります。

家族がたくさんいるなら大きなクルマが必要ですし、アウトドアが好きなら4WDという選択肢を検討されることでしょう。

 

では、はどのように使いますか?

例えば頻繁にホームパーティーをしたいのであれば、大空間が嬉しいですよね。親族や友人を招いてワイワイ過ごしたいという習慣があるなら、あるいはそういうことをしたいと考えるなら、やっぱり大空間が必要です。

そうすると、大空間を建てるにはどの工法がリーズナブルなのか? という視点で考えられるようになります。初めに工法が決まってしまうと、そうした期待に応えられない場合にはどこかに無理を強いるか、諦めるしかありません。

ですから、家の住まい方が決まっていないのに工法を選ぶことはできません。特に、どの家も同じような「規格住宅」と呼ばれる建売ものの場合は、工法による違いは生活面に表れにくいもので、個性や「自分らしい生活スタイル」を実現し辛いものです。

 

設備や仕様の問題ではない

室内が寒いか暑いかは、主に断熱性能空調機器によります。

工法の根幹に断熱性能を左右する建材などが関係している場合(例えば全部石造りなど)を除いて、昨今では室内気温は工法に依存しにくいというのも事実です。

 

また、キッチンや収納、家具なども工法に依存しないと考えられますね。「ハイスペックキッチン工法」みたいな名称なら分かりませんが、メジャーな工法による差は少なく、日常生活の仕様に対しては補完的です。

つまり、一定水準の断熱性能を有し、自分好みのキッチンや家具を入れることが出来るのであれば、どんな工法で家づくりをしたとしても満足できる家は建てられる、ということになります。

特に日本の主流な家づくりである木造住宅であれば尚のこと。

 

工法の選び方

広い部屋が欲しいなら、それを実現できる工法を。地震の時に地盤や土地の起因する普通以上の被害があるなら、それに対応した工法を。コストメリットを重視するなら、それ相応の工法を。

工法を選ぶ基準は、主に土地と建物の規模によるものと考えましょう。地震が頻繁に生じるとか大地震の恐れがあるという狭い土地や密集した土地に気密住宅を立てるのであれば、それに見合った工法を。郊外の広い敷地に大きな部屋をいくつも有する自然派の家を建てるなら、それに見合った工法を。

工法で住宅メーカーや工務店を選ぶとしても、なぜその工法をメインにしたいと思うのか、その動機づけがはっきりしていないといけないわけです。

 

「頑丈な家」と一口に言っても、工法は様々です。しかしその違いが大きく影響するのは、素材が持つ力

自然の木か、合成の建材か、天然の石か。人工のコンクリートか。

マウス試験や様々な経験値から、やっぱり自然の木が一番であるとは思いますが、3.5寸柱で不安なら太角材を使った工法になるかもしれませんし、一部をコンクリートにしたいと考えるかもしれません。その場合、湿気をどうするか、採光をどうするか、など、付加的に考慮する点も出て来ます。

また、コストを抑えようとするときに、工法差が重要になってきます。

 

いずれにしろ、ケースバイケースでまったく異なる結論に至るからこそ、「この土地と自分や家族の必要性」を考えたうえ家づくりのイメージを持ち、それを具現化できる工法を探す、という優先順位がふさわしいでしょうね。

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