このことに触れないわけにはいきません。企業も政治も家庭も、共通の問題点です。

その問題点の基盤にあるのは、人間は怠け者だということ。

できればラクをしたい。面倒くさいことはしたくない。それが技術の進歩に繋がることもありますが、その恩恵にあずかるユーザー側としては、ハッピーになりたい、ラクになりたい、という思うわけで、わざわざ新しいことを始めて苦労を重ねたい、という意識を持つ人の方が少ないものです。

これが社会の「体質」というものを作っていきますね。文句を言われなければやらない。文句を言われても大変なことはやりたくない。そういうものではないでしょうか。

クレームがついたりトラブルが生じたりして初めて動く企業。

社会問題になって初めて動く政府。

誰かが問題に陥って初めて対応しようとする家族。

これでは遅いのです。

放っておけば必ずや老いを経験します。注意を怠るとすぐに病気になります。もし健康にかまけて暴飲暴食や不規則な生活をしていればどうでしょうか。本来怠け者な人間ですから、意識していないとどんどん悪い方に行ってしまうわけです。

良い状態を維持するには、そのために現状をいつも見つめてよりよくする方法、改善する方向性を常に模索していなければならない。

「予防」という観点で考えると、予防しなければならないことは無数にあります。一つ予防しても他のトラブルに巻き込まれることはありますから、予防には限りがありません。その事実に気持ちが押しつぶされそうになることもあります。

それでも、自分のアンテナを広げて、一つ一つ「予防」する項目を増やしていくことを繰り返していく必要があります。

テレビを見ていても友人と会話をしていても、「予防」すべき情報は少しずつ入ってきますね。その都度、それを真剣に考えてみたり、「うちは大丈夫。」ではなく、「うちが大丈夫であり続けるために何が必要か?」と考えるべきなのです。

そうすることで、不必要に苦しむことを避けられます。これが無いから、親子関係は壊れてしまったままになるのです。家族がコミュニケーションを取れなくなって初めてコミュニケーションを取ろうとしても遅いのです。心を閉ざした家族とは会話もできません。心を閉ざさないように互いに「予防」していなければならないわけです。

そう、問題が生じてから対応するのではありません。問題が生じない限り何もしなくてよいというものではありません

問題が生じないように予防をしていくということが大事、現状維持ではなく、現状をさらに良くしていくことが大切、ということなのです。