二世帯住宅に住むということは、親がいて、自分の娘とお婿さんに来た人と一緒になる、もしくは自分の息子のお嫁さんに来た人と一緒になるということ。

重要なのは、「家族になった」ということなんです。お婿さん/お嫁さんと、お義父さん/お義母さんが「本当の家族」になった、娘/息子になったと…。

こういうことが分からないと、二世帯住宅はうまくいきません。

それと、やっぱり「二世帯住宅」とは言っても相当大きな資産になりますから、お義父さん/お義母さんが亡くなられた時にこの家をどうするのか、賃貸で貸すのか。

自分たちの子供たちが大きくなったら自分たちはそのお義父さん/お義母さんが住んでいたところに移動するのか、とか。

家は「利用価値」になったんですね。

バブルが崩壊した後、土地はもう値上がりしません。2050年に日本の人口が一億人を割り、2600万人ぐらいの人口が減ると言われています。

NHKのデータによると、東京でもあるところでは地価が38%ぐらい下がり、名古屋は40%、青森に至っては60%ぐらい地価が下がるんじゃないかと言われています。人口比で計算するとそうなるということですね。人口の増減。

ですから、良い建物を長く使っていく先進国・欧米並みの考え方を持って行かないと、これから自己防衛していくことができないんです。

家に住むということは、次の代ぐらいまで保障されているということが100年持つ住宅のことなんですが、ライフスタイル、間取りも考えていくことで可能になります。

家があるといろんな制約が無くなります。まずローンが無くなる。毎月々払っていくという負担が非常に少なくなる。東京の例で言えば少なくとも年間で150万円ぐらいのお金がセーブできることになる可能性が高い…。

そのお金を、次の自分たちの世代、教育といったものに回していけるということで、家はやっぱり長持ちさせなくちゃダメです。

日本は地震国で、なおかつ湿気があって、台風が来て、自然環境的には非常に苦しいですが、それでも100年持たせる住宅というのはそれほど難しくない。

どれだけのメリットがあるでしょうか。

住宅は、これから先「どういう風に利用していくか」となります。もし住まなくなった場合には貸せる、という風に収益を上げていく一つの手段になります。土地はこれから値段が下がるということを考えると収益性はありません。

一時、賃貸か分譲かで色々言われた時がありましたが、賃貸でお金をずっと払い続けるということがどれだけ負担になるか…。

それであれば欧米並みの100年持つ住宅を作り、次の代、次の代ぐらいまではそういった住宅の家賃やローンなどが無いというものを目指して豊かな社会を実現していくのが本当じゃないかと。まさしく、そういう時代になったのだと思います。

難しくないです。日本は法隆寺を筆頭に1300年経った木造の建物がある国です。

ですから、そういう建物ができる。良い材料もあるし、良い考え方もありますのでできるんです。

そのことによって、家族の年代を一代、二代、三代と重ねていくことの良い循環に入ることになるんじゃないかと。

私もこれからそういった住宅をたくさん供給できるように頑張って行きたいと思います。