あなたが帰宅すると、子供たちはどんな反応をしていますか?

2009年に『クリスタル・ハウス松岡邸』を新築する前も後も私の家では、娘2人と息子が、何かをしているその手を止めて玄関まで私を出迎えに来てくれます。

無料の勉強会を通じて大勢の皆さんから相談を受け、多くのお客様が我が家を見学してきましたが、参加者の多くがとても驚かれ、興味を持ってくださるのは、「私が帰宅したときに20歳を過ぎた子供たちが玄関まで出迎えて、荷物まで持ってくれる」という話です。

 

「おかえりなさい」が当たり前ではない時代

家に帰ると、家族がみんなで「おかえりなさい」と声を掛けてくれる。

当たり前なことのように思えますが、これが出来ていない家庭が増えているのではないでしょうか。

これまで数多くのご家族のお話を伺ってきましたが、子供が大きくなると、自分が帰宅しても知らん振り、ということを嘆いている方が少なくありません。家族内の適切なコミュニケーションが不足して、互いにバラバラになっているという…。

「松岡さん、子供をどうやって育てると、そんなに親思いになるんでしょうか

家づくりに関する勉強会なのに、そういうことを尋ねられることが実際に多いんです。

そこで、我が家で今でも良いコミュニケーションが取れている一番の秘訣をお伝えしましょう。

 

良い習慣をルール化し、ルーチンにする

私たち家族は、新築前にはマンションの一室に住んでいました。他の一般的なものと大きな違いのない間取りで、玄関が北側にあり、日当たりの良いリビングは南側にありました。

pic_sp03-2このマンション住まいの中で、私は家族のコミュニケーションを保つための一つのルールを設けました。

帰宅したら、最初に必ず一番奥のリビングに来て、母親を探す

これを子供達にも徹底させました。家に帰って自室に入ると、子供は滅多なことではリビングに来なくなりがちですから、まずは母親を見つけ出して「ただいま」「おかえり」というコミュニケーションを図るように徹底しました。

また、子供たちが帰宅した際には、私たち親がまず子供たちを玄関まで出迎えに行き、そして子供たちのかばんを持ってあげたのです。私たちは子供たちが幼いときから夫婦でこれを実践してきました。

 

何をしていても、出迎えることを優先する

そうした親の姿勢が、いつしか子供たちの生活や精神の中に「しつけ」として備わっていったのでしょう。妻が買い物から帰宅したときにも、私が玄関まで出迎えて、そして荷物を持ってあげます。子供たちも同じようにして育ち、そしてそれが今でも染み付いているんです。

経験的には、子供が10歳になるまでにこうしたことがしっかりと染み付くように、従わなければならないルールとなるだけでなく、それが自然の習慣として「ルーチン化」するのが良いですね。

2009年に家を新築したときに、こうした習慣を引き続き実践しやすいようなプランニングを考えました。先にマンション生活で徹底してきたルーチンので、コミュニケーションを図る上で余計な壁がなくなったこともあり、家族の距離はますます縮んだ気がしています。

 

住まいというのはハード面だけに依存するのではありません。

どんな習慣やルーチンがあるか、どんなしつけが徹底されているか、どんなコミュニケーション文化を築いているか、ということが関係しているんです。そういうことをしっかりと考えて生活してきた上で新築プランを立てました。

妻と子供たちにも感謝しています。私の家づくりが本当に「成功した」と心の底から思えるのは、家族がとてもよく育ったからです。

私たち夫婦は、とても幸せです。