間取り満足度36.0%
土地に限界があったのかもしれませんが、東西に細長く建てられた2階建て住宅。限りあるスペースをうまくやりくりしてまとめられたプランニングなのですが、気になるのは毎日使うキッチンの存在。
朝が暗くならないか?
一日のスタートはキッチン。毎朝食事の支度をする主婦の観点から、キッチンが過ごしやすく使いやすい空間になっていることが望ましいですね。
ところがこのキッチンは、朝日が入る東側とは全く逆の、西側に位置しています。リビング・ダイニングにも、昼間は南側の日差しが入りそうではありますが(でもきっと南側には隣家がありそうですので期待できません)、おそらく朝の明るい光は入らないと思われます。
狭いキッチンは使いにくい
カウンター型になっているということですが、おそらく壁側には食器棚などの類を設置すると思われます。そうすると、作業スペースは人一人がやっと入れる空間に。
これでは、親子や夫婦でキッチンに立つのは難しいですよね。
いずれにしても日が当たらないわけですから、使いやすさを優先して普通の背面キッチンにした方が、大勢で調理を楽しめて良いかもしれません。
玄関から遠い
買物をしてたくさんの食材を運ぶ際、玄関からキッチンが遠いと不便です。特に今回の場合、リビングへの入り口や冷蔵庫を置くであろう場所の付近の狭さが気になりますね。
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こうしたマイナスに思えるポイントもありますが、2階の廊下が明るいこと、各個室がどれも南側の光が入りやすいことなどを挙げると、細長いながらも良い点があることに気付かされます。それでも、この住宅の満足度は36.0%。
やはり、キッチンのプランニングによる影響は大きいです。