家づくりをしようとする方の多くが、住宅展示場に行っていろいろなことを参考にしようと考えます。「モデルハウス」として。
でも、「モデルハウス」という言葉をもう少し深く考えてください。これはあくまでも「ハウス」の「モデル」なんですね。「ハウス」という商品の「モデル」という展示品。
あなたがやろうとしているのは、家族が成長し、絆を強め、次世代につなげる基地づくりではないでしょうか。
ですから大切なのは、「ハウス」という商品サンプルで「家族の画」が思い描けるだろうか、ということ。つまり、ハードを見に行く目的は、家を使うという「家族の姿」の投影を見に行かなければならない、ということです。
モデル・リビングを見よう
明るくて広いリビングは、どのモデルハウスも見ることができます。でもそこにはどんな家具やインテリアが整えられているでしょうか。
その展示されたリビングで、家族がどんなことをしているイメージが思いに描けますか?
例えば、一般的なソファーセットやテレビキャビネットなどが並び、そこで家族が座ってテレビを観ている様子を思い描かせます。
しかし家族が揃ってテレビを観るという文化が、あなたの目指すことでしょうか。テクノロジーが進み、様々な情報収集手段が増えている将来、現在のテレビを中心とした生活を思い描いていてよいとは思えません。
むしろ、リビングは多目的室として、家族や親族・友人たちが集って楽しいことをする場、エンタテイメントの場とする必要があります。
そのように、使い方の目指す姿を思い描けるかどうかという「モデル・リビング」という観点で見学してみましょう。
モデル・ライフを見よう
毎日の生活を送る家。そこにはライフスタイルが表われてきます。ですから、朝起きてから夜寝るまでの、家の中での動きや自分自身の家の使い方を追ってみましょう。
寝室で目覚め、洗面所に行って顔を洗い、台所で食事をし、職場や学校に行くために玄関を通り…。帰宅後には…。就寝前には…。
家の中でどんな動きをすることになるでしょうか? その中で自分のライフスタイルに合う・合わないがどのように分かってくるでしょうか? あるいは、新たなライフスタイルを身に着けたいと思える魅力がそこにあるでしょうか?
それが「モデル・ライフ」という観点での見学です。
家をどのように使うかというモデル・ハウジング
モデルハウスはあくまでも「建物」です。しかし「ハウジング」には暮らしや家の使い方が含まれてきます。
ですから、前述のモデル・リビングやモデル・ライフを想定したうえで、各設備がそれらをサポートするために必要条件を満たしているかどうかを考える必要があります。
それが「モデル・ハウジング」です。ベランダやバルコニー、洗面所やトイレ、風呂、脱衣場、そして個室や玄関。それぞれの場所がどれだけ快適な空間として用いることができるのか、そこに自由と開放感がどれくらいあり、それら一つ一つの空間が、どのように家族の絆に貢献するのか。
家を使い、そこで成長していく姿をイメージするために、住宅展示場に行ってください。
『クリスタル・ハウス松岡邸』は、興味を持つ皆様に見学会場として開放しています(要予約)。実際に松岡の家族がそこで生活しており、「モデル・ハウジング」を見ることが出来ます。「この家を建てる」ではなく、「自分ならどんな暮らしがしたいのか」を考えさせるものです。
普通では見ることのできない、松岡ハウジング・スタイルを垣間見ることで、あなたなりの「ヒント」を得ていただきたいのです。