どんなにいいものでも、それが数値化されていても、人は判断できないんです。
そのメリットを何に置き換えてあげるとわかるのか…。
それが、ランニングコスト、つまり「お金」です。
例えば、構造躯体を頑丈にして長持ちする家を建てるとすると、それなりにイニシャルコストが掛かります。
それでも住宅建て替えサイクルを2倍にすることで、リフォームや建て替えのコストがぐっと抑えられます。3,000万円や4,000万円を抑えることができます。
外壁の遮熱効果を上げることで、イニシャルコストは多少上がります。
それでも年間の冷暖房光熱費が30万円ほど抑えられます。
こうして「3,000万円削減」「30万円」という金額にすると、メリットが分かりやすくなります。
メリットを数値化するには、金額に算出することです。
いい家を判断するとき、イニシャルコストで決めますか? ランニングコストで決めますか?
何年間でいくらを使うのか、ということを考えてみると、初めてわかるんです。
あなたが「いい家」を判断するなら、30年間にどれだけ住宅費と光熱費に掛かるのか、50年間でどれだけ掛かるのか、70年では?
これが判断基準になるべきではありませんか?